お知らせ

頑張れ!

頑張れ!頑張れ!とにかく頑張れ!

受験や就職、趣味など、何かと頑張らなければいけないことが多い世の中です。

頑張ることが当たり前の世の中にあって、頑張らないように気をつけること・・・精神障害のある方で特に躁うつ病の方にとってみれば大切な事だと思っています。

「躁うつ病」とは、簡単に言いますと、

躁状態・・・ものすごく調子が良くなり活発的になったり怒りっぽくなったりします。

気分が病的に高ぶっている状態が続きます。ハイテンションで活動的な状態です。

うつ状態・・・気分が落ち込んで何もやる気がおきなくなります。憂うつで無気力な状態です。

これらを繰り返してしまう症状のことをいいます。

今回は、躁状態についてお話しします。

 

具体的には、

・気分の上がり下がりが激しくなる。(気分が沈む、良くなりすぎる、気分的にハイな状態や、極度の緊張感があったり、興奮したり、気分が高ぶって誰かれ かまわず話しかけたり、周りの人からは、「何だかあの人らしくない」「元気すぎる」「人が変わったようだ」 と思われる。時には怒りっぽく不機嫌になったりして、他人と大喧嘩をすることがある。)

・注意力が散漫になる(自分の行動の行き過ぎなど、暴言、 失言が多くなり、悪化すると支離滅裂な会話が増える)

・誰彼構わず話しかける、またいつもより良くしゃべる(自分勝手にしゃべり会話にならない。また怒りっぽくなる)

・自尊心が大きくなり 「私は何でもできる」「偉い人間だ」と感じる(ありえないような大きなことを言う。自分が金持ちやどこかの国の大統領だといった誇大妄想を持ってしまう)

・そわそわして落ち着かなくなる、ひどくなると全くじっとしていられなくなる(夜寝なくても平気になる)

・後々困ることやトラブルが起こることが明白であるにも関わらず、自分本位に行動してしまう(お金の使い方が荒くなったりする。異性に関心を示し性的衝 動が高まる)

・頭の中に、いろんなアイデアが次々と浮かんでいき、出来そうもの無いものをすぐに実行に移してしまう(アイデアが次から次へと浮かび自分の意見が一番だと思 う。自信過剰)

上記のような躁状態になりますと、気分が高まりすぎてあらゆる感情が表に出てきます。

自分自身では一切止める事が出来ない状態までに気分が高まり、そのエネルギーを使い切るとうつ状態へ一気に落ち込 みます。

躁状態について、他人から見れば、「人が違ったようだ」分かることもありますが、 実は、本人が躁状態であることに対して、自覚がないと言うような問題があります。

自分が絶対に正しいと思っていますから、周りの人間の言うことは全く聞き入れません。

言動や行動を注意しますと、怒りだし、怒鳴ったり、泣きわめいたりします。

家族は、一睡もできず疲れきり、精神的にも肉体的に疲れ果てて追い込まれます。

この先にあるものは、家庭崩壊です。

このように、躁状態になりますと、人間関係を著しく損ねる可能性があります。

 

気分が上がってきている、またなりそうだ、という時には、私たちス タッフの方から、

「頑張りすぎていませんか?」

「体はしんどいのに何でも安請け合いしていませんか?」

「少し休んでみてはいかがですか?」

「以前、頑張りすぎて失敗しましたよね?」

とお声をかけて少し心のブレーキをかけるようにしています。

これは、本人のやる気を削ぐということではありません。自分のペースを取り戻しつつ、自 分のペースで、つまりマイペースで生活をするように考えてもらうためです。

マイペースと言いますと、あまり良いイメージはないように思います。

フルマラソンに例えます。

マラソン選手は、42.195kmを早い人で2時間8分台で走るそうです。

ちるほーむでは、これが正解ではありません。

つまり、

・5時間でゴールする

・1日かがりで歩いてゴールする

・途中休み休みで1週間かかってゴールする

・自転車を使う

・誰かにおんぶしてもらってゴールする(おんぶする人は大変ですが)

これら全てOKです。

 

大切なことは、他人と競い合うのではなく、自分のペース、つまりはマイペースを大切にするとい うことです。

ちるほーむでは、利用者様一人ひとりにしっかりと寄り添いお声を かけることで、

・マイペースで作業 を行う、

・セルフコントロールをする、

・ 客観的に自分を見る、

・ 自分で自分を見つめなおす、

ということができるよう支援を行っています。

頑張りすぎないように気をつけるとは、

マイペースで活動するということの大切さ、自分の身の丈にあった活動を継続して行い習慣になるように訓練する、そのような意味があります。その為に私たち、ちるほーむのスタッフがお手伝いをさせて頂きます。

さぁ~明日、休みですね!!ラスト一 緒に一日頑張りましょうね~!

こんな言葉をかけてくれた時、嬉しくかんじませんか?

私たち、ちるほーむの職員は・・・嬉しく感じます!