まぁいっか
許容力についてコラムを書きます。
許容力・・・そもそも許容とはなんでしょうか?
許容とは、
そこまではよいとして認めることであったり、大目にみることという意味があります。
同じような意味で、日常で使う言葉には、
引き受ける・我慢する・甘んじて受け入れる・承認・異論を認める・受容する・気持ちの広さ・オッケー・認可・容認・黙認・容赦・免除・了承・差し支えない・大丈夫・差し障りない・首を縦に振る・聞き入れる・笑納・聴き届ける・応ずる・受け付ける・広く受け入れる・懐の深さ・おおらかさ
このようなものがあります。
何故、許容力について取り上げたのか?
それは、この許容力が少なかったら、生きにくさ・生活する上でのしんどさを感じることがあるからです。
許容力が、少ないとどのように感じてしまうか?
それは、
今まではお金を好きなように使っていたが、結果的に生活に困窮してしまった。
困窮していく中で、他人にお金を管理してもらった結果、生活が安定した。が、生活は確かに安定したが、他人にお金を管理してもらうことが許容できない。
お金の話をするだけでしんどさを感じる。
仲の良かった支援者がいる。ある日、たまたまその支援者が他の利用者と仲良く話をしていた。それが許容できない。結果的に孤独感であったり、必要とされていないと勝手に感じてしまう。
支援者と他の利用者が話をしているのを見るだけでしんどさを感じる。
ユーモアやウイットに富んだ家庭・会話・生活・知人が生活の中にそもそも無い。無いがゆえに、仲良くなろうと近づいてくる他人のユーモアやウイット、リアクションや感情表現に富んだ会話が許容できない。
ご近所さんと挨拶する、または簡単な会話をする・・・こんな些細なことでも許容できない。
話をしているだけでしんどさを感じる。
会話の中で、例えば、
「今日は何時に帰るの?」という他人からの何気ない一言が許容できない。
早く帰ったらいいのかしら・・・
早く帰って欲しい・・・
と勝手な解釈をしてしまい、精神的にしんどさを感じる。
多人数が参加するようなレクリエーションに対して、大人数で過ごすというのが許容できず、なんとなく疎外感を感じてしまいしんどさを感じる。
このような気持ちに対してちるほーむではどのように寄り添っていくか。
それは「まぁ、いっか!」という言葉であったり考え方です。
お金の管理を他人に任せているけど、生活が安定したきたので「まぁ、いっか!」
大好きな支援者が他の利用者さんと話をしているけど、また来てくれるので「まぁ、いっか!」
この人はいつも冗談ばっかりいっているけど「まぁ、いっか!」
帰宅時間を聞かれているだけだな、深い理由はないと思うので「まぁ、いっか!」
大勢でレクリエーションに参加するけど「まぁ、いっか!」
「まぁ、いっか!」と考えることで、不必要にしんどさを感じないようにして、ストレスをためないように生活してもらうことが大切だと思っています。肩の荷を下ろして気軽に毎日を過ごすこと、このようなことをお伝えしたいと思います。
ただ、実際に支援には、大変な時間と労力、支援力が必要になります。
また、「まぁ、いっか!」はどこでも使えるものではありません。
約束していた帰宅時間に連絡することもなく遅れてしまったとき「まぁいっか!」では結果的には心配をかけてしまうことになりますし、生活に困窮したからといって「まぁいっか!」と人のものを盗む、これは論外です。
「まぁ、いっか!」はあくまでも自分の感情をコントロールする時に必要な魔法の言葉だと思っています。
「きちんとしないといけないな」という事も合わせて伝えていかないといけないこともあります。
利用者様の中には、
「人間関係を上手くいくようになりたい」
という目標を掲げている方がいらっしゃいます。
この目標を達成してもらう為に例えば、ちるほーむでは、
支援者A なんでも受け入れ、緊急時に頼るタイプ
支援者B 同性でかつ許容力あり、同性ならでは悩みを聞くタイプ
支援者C ユーモアのある話し方で、手を変え品を変えて常に近い場所にいるタイプ
このような体制で、
支援者が様々な個性をもって接する事により、世の中にはいろんな人がいていろんな考え方があるということを知る。
コミュニケーションをとる事を練習しつつ、その中で許容力を広げていきながら、柔軟な考え方ができるようになる・・・このように考え支援を行っています。
ただ、この許容力というのは、支援者サイドにとっても必要です。
許容力の少ない利用者様の支援を、支援的許容力ない支援者が支援をしていては、本当の意味での支援はできません。
どこかで利用者様に対して、支援の匙を投げてしまうことになります。
支援者の許容力を広げるためには、やはり座学も含めたスキルアップが欠かせません。
支援者も人間です。
時に悩むこと、考えること、立ち止まる事があります。
しかし、そんな時こそ、一人で抱え込まず周りの支援者と相談・協力をするということが大切になります。
支援者同士のチームとしての許容力アップにつながります。