コラム

自立って?

「自立」と聞くと、どのような姿を思い浮かべますか?

誰にも頼らず、自分のことを何でも一人ですること。

そんな姿を思い浮かべる方も多いかもしれません。

もちろん、自分でできることが増えるのは、とても素敵なことです。

でも、ちるほーむでは、何でも一人でできることだけが自立ではないと考えています。

困ったときに「困った」と言えていますか?

私たちは誰でも、生活の中で困ることがあります。

体調がすぐれないとき。

気持ちが落ち込んでいるとき。

人との関係に悩んだとき。

お金のことや、これからの生活が不安になったとき。

そんなとき、自分だけで何とかしようとすると、悩みがさらに大きくなってしまうことがあります。

「こんなことを相談してもいいのかな」

「迷惑をかけてしまうかもしれない」

「自分で何とかしなければいけない」

そう思って、つい我慢してしまうこともあるでしょう。

でも、本当に大切なのは、無理を重ねることではありません。

自分が困っていることに気づき、それを誰かに伝えること。

それも、自分らしく生活していくための大切な力です。

スタッフへ相談する様子

「助けてほしい」と伝えることも自立のひとつ

自立とは、誰の力も借りずに生きることではありません。

自分にできることは、自分でやってみる。

難しいときや困ったときには、周りの人に相談する。

必要な支援やサービスを利用しながら、自分の望む暮らしを少しずつつくっていく。

それも、自立につながっていくのではないでしょうか。

人に頼ることは、決して弱いことでも、恥ずかしいことでもありません。

「少し手伝ってください」

「どうしたらよいか分かりません」

「今、つらいです」

その一言を伝えるには、とても勇気がいります。

だからこそ、「困った」と言えることは、自分の暮らしや心を守るための大切な力だと思います。

すぐに言葉にできなくても大丈夫

困っていることを、すぐに言葉で説明できるとは限りません。

自分でも、何に困っているのか分からないことがあります。

そんなときは、うまく話せなくても大丈夫です。

表情や普段との違い、何気ない一言から、気持ちが伝わることもあります。

ちるほーむでは、スタッフが答えを決めつけるのではなく、ご本人の気持ちをゆっくりお聞きしながら、一緒に考えていくことを大切にしています。

困ったことを話せる関係は、一日でできるものではありません。

毎日の挨拶や会話を重ね、「ここなら話しても大丈夫」と感じていただける関係を、少しずつ築いていきたいと思っています。

琵琶湖のほとりを3人で散歩する様子

一緒に過ごす時間が、安心につながる

相談は、向かい合って話すときだけに始まるものではありません。

一緒に食事をしたり、買い物へ出かけたり、天気の良い日に散歩をしたり。

何気ない時間を重ねる中で、ぽつりと本当の気持ちを話せることがあります。

ときには、琵琶湖の景色を眺めながら歩くこともあります。

同じ景色を見ながら並んで歩くと、室内では言いにくかったことも、少し話しやすくなるかもしれません。

スタッフにとって、日々の何気ない時間も、ご本人の気持ちを知るための大切な時間です。

琵琶湖の花火を4人で楽しむ様子

楽しいことも一緒に

ちるほーむでの暮らしは、困りごとの相談だけではありません。

季節を感じたり、地域の行事を楽しんだり、きれいな景色に心を動かされたり。

琵琶湖の夜空に広がる花火を見ながら、「きれいやな」「また見たいな」と笑い合う。

そんな楽しい思い出を重ねることも、安心できる関係づくりにつながっていきます。

困ったことも、うれしかったことも、気軽に話せる。

ちるほーむは、そんな暮らしの場でありたいと思っています。

ちるほーむが大切にしていること

一人でできることが増えたときは、一緒に喜ぶ。

一人では難しいときは、必要なところを一緒に考える。

そして、困ったときには、安心して「困った」と言える。

支援を受けながら生活することも、自分で選んだ暮らしのひとつです。

誰かに相談しながらでも、自分の気持ちを大切にし、自分で選び、自分らしく暮らしていく。

それが、ちるほーむ流の自立です。

「困った」と言えることは、できないことではありません。

自分の暮らしを守り、次の一歩へ進むための、立派な力なのです。

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ちるほーむが大切にしている支援の考え方